耐震診断が必要な建物の形
耐震診断を受けた方が良い建物は大きく分けて3つあります。
まず、その1つめは、建物の形状により、地震の影響を受けやすい建物になります。
では、どのような建物かというと・・・
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1階がピロティー形式の建物
1階部分が駐車場や店舗などに利用されているため壁が少ない建物 -
細長いひょろっとした高い建物
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不整形な建物
平面的に、L字型や凸凹がある不整形な建物 -
壁の配置がかたよっている建物
平面的に壁がかたよって配置されている建物
(壁、窓が少ない・無いもの) -
大きな吹き抜けがある建物
以上のような形状を持つ建物は、比較的、地震の影響を受けやすいと言われています。
なぜ、地震の影響を受けやすいかというと、
- Aの建物は、上の階に比べて壁の量が極端に少ないので、柱に力が集中するためです。
- Bの建物は、建物が転がりそうになり踏ん張るので、大きな力が働くためです。
- Cの建物は、不整形なため入り隅部分や凸凹した部分に、大きな力が集中するためです。
- Dの建物は、壁が偏っているため平面的バランスが悪く、壁の部分に大きな力が集中するためです。
- Eの建物は、大きな吹き抜けがあるので、バランスが悪く力が伝わりにくいためです。
そのため、地震の力が一点に大きく加わることで、建物自体が支えきれず、倒壊の危険性が出てきます。
耐震診断では、どこに大きな力が加わるかを判定し、弱かった部分を補強します。
そして、地震の影響を受け、倒壊する危険性を持っていたとしても、安全にそして、安心して暮らせるように建物を変えていくことができるのです。